甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ
「俺、達磨の将来が心配になってきた」
「私もよ」

 犯罪に手を染めることだけはやらないでほしいと、琉生と結真は心から願った。

「二人は俺の保護者にでもなったつもり?」
「なるか・・・・・・」
「琉生君、大丈夫だよ。達磨は私が面倒を見るから」
 
 嘘を吐くな。いつも面倒を見ているのはお前ではない。
 今朝もご飯粒を顔につけたままだっただろう。

「いい子ね、結実香ちゃんは」
「本当に」
「うん・・・・・・」

 結真に褒められて、結実香は照れながら笑っている。
 琉生が結実香の頭を撫でようとしたので、達磨は琉生の手を払い落としたので、喧嘩になった。
 それをやめさせたのは結実香で、結実香に怒られながら、二人は反省をした。
< 31 / 91 >

この作品をシェア

pagetop