甘いお菓子をピンクのリボンで結ぶ
 ちなみに嫌いなお菓子はほとんどない。ただ、シナモンをたっぷり使ったお菓子は好まなかった。前に達磨がシナモンがかかっているドーナッツを買ってきて、それを半分ずつ分けて食べたことがあり、そのとき結実香は面白い顔になっていた。
 そのことを思い出し、達磨はくつくつと笑っていた。

「達磨、来て!」
「欲しいものがあった?」
「これとか、結実香ちゃんにどうかな?」

 結真が達磨に見せた商品はアイスクリームだった。
 だけど、他にも店にも行こうとしているので、達磨は首を横に振った。

「どうして?」
「だって、家につく頃には溶けるよ?他のところにも行くんでしょ?」
「わかった、別の商品にする」

 その後に買うことを決めた商品は動物の形をしたクッキーだった。
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