女子高校の男子高生?!
「歌できるだけでもいいじゃねぇか」

「でもまぁ、中学ん時合唱部だったってだけだけどね」

あはは、と笑ってみせる。

「すげーじゃん、それ!!絶対向いてるよ」

「そうかな・・・」

「それに」

「え?」

麗は優しく微笑んだ。

「俺がお前と組んでやるし」

「お、俺・・・?」

「あ、やべ。時々出るんだよ」

へへっと美人顔で笑う麗。

(やっぱり外見と性格がマッチしない・・・)


「じゃ、早く行こうぜ」

「うんっ!ありがとう」

私達は速足で生物室に向かった。
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