裏面ワールドトリップ
私はグラスに残っていた最後の一口を飲み干した。


それは乾いた土に染み込む雨のように、彼女の言葉を心の中にしっかりと根付かせた。



「真琴さん、本当にありがとう」


ローゼさんはテーブルのこちら側へ来ると、私の肩に手を置いて言った。


「貴女の事は忘れないわ。


準備はいい?」


「はい」


私はウイスキー瓶のネック部分を握り締めた。



ローゼさんが、私の頭の上で2、3回ほど杖を振った。


目の前のテーブル、ローゼさん

全ての輪郭が曖昧になり、風景から立体感が消える。



再び、私の夢と現実が入れ替わった。
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