裏面ワールドトリップ
ぼんやりと薄っぺらな空間に、私の体がふわりと浮き上がる。



最後に、ローゼさんに向けて手を振った。


彼女も手を振り返す。


そのまま私の体は天井をすり抜け、バルダクタル城の上空へ。



一度だけ、地上を振り返った。



ハウスドルフさんはもう家に着いただろうか。


お姫様の想いはレニー少尉に届くだろうか。


こちらの世界で出会った人たちの顔を思い浮かべ、白い縞が横切る大空を目指す。
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