天才少女～５つの顔をもつ者～

息が切れているわけでもなく
ただわかるのは


口角が上がっていることだけだ。






頭らしき男は「何だ。こいつ」という目見て
気を失っていった




cap野郎は誰かに電話を掛け
消えていった











そして次の夜



噂は夜の街を包み込んだ




‘cap野郎’がたった１人で
‘あの花田’を潰した。と・・・





花田とは頭らしき男のことだろう





あいつは夜の街では少し有名だったらしい


・・・いや少しじゃない。
かなりだ





そんな奴をたった１人で潰した

cap野郎は勿論夜の街の有名人となった






そして付けられた名は


鬼のように龍のごとく

という意味で






『鬼龍』






と・・・。





人はそう呼んだ


だが鬼龍の情報を耳にする者はいなかった




どこにいるのか

どんな奴なのか

男か女どっちなのかもわからない



ただわかるのは

強いということだけだ


あと・・・capを被っていること







鬼龍は一夜にして有名人になり

みんなの憧れの的になったのだ。




それと同時に恐れられる存在になった。