大人の恋愛~背徳の行方~
真紀の妊娠
梨桜は、よく月曜日から、また意欲的に、仕事をした。

新人とはいえ、一日も早く、仕事を覚え、少しでも戦力になれるように
頑張った。

螢も、仕事に関しては厳しく、2課の新人は、目を見張るくらい、
成長して行き、

1課の理たちも、黒木の指導の下、こちらもメキメキと力をつけて
行った。

螢は、久しぶりに、黒木と真由美とランチをしていた。

「螢、結婚式の準備は出来たのか?」

「あぁー、多分な!?」

「なんだか、気のない返事だな・・・・」

「そうか・・・」

「高丘君、なんかあったの?」

「否・・・なんでもない。ところで、理たちはどんなだ?」

「あぁー、しっかりしてきているよ・・・・面白いよな、今年の新人は!
 お前の顔つきも違うしな!?」

「何言ってるんだよ!いつもと一緒だよ・・・・」

そんな話をしていると、螢の携帯が鳴った。

「あっ、悪い、先に行くわ!」

螢が、席を立つと、その姿を、真由美が見ていると

「いい加減諦めな!螢は、結婚するんだし・・・」

「解っているわよ!真紀のものよ・・・・」

「否・・・真紀のものでもない!!」

「えっ・・・・だって真紀と結婚するんだよ・・・」

「でも螢の、赤い糸は、真紀じゃない。この結婚は、真紀が強引に
 進めたものだ。必ず、二人は駄目になるよ!螢の心は、真紀にはない!!
 何なら賭けても良いぞ!!
 そうだな、真紀との結婚は、持って5年だろうな!」

「黒木君・・・・そんな縁起でもない事を・・・・・」

「いずれ、解るよ。絶対、真紀じゃない・・・・」

真由美は、黒木の言葉に、どう返事をしていいか解らなかった。
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