大人の恋愛~背徳の行方~
島崎 真由美は、真紀、黒木、螢の同期で、4人は、仲が良かった。

真由美は、螢を一目見た時、恋に落ちたが、螢に恋したのは、真由美
だけではなかった。

真紀が、いち早く、真由美に、

「私、螢が好き」

と、告白してきた。

しかし、螢は、当初、彼女がおり、それはそれは、仲が良かった。

真由美は、そんな螢の仲間として一緒に居られるだけで良かったが、

真紀は違った。

螢が彼女と別れた途端、もうアタックをし、

その甲斐あって、付き合うことになったが、真紀は、螢の元カノの存在に
いつも怯えていた。

それもあって、強引に、螢に両親に合わせ、結局、結婚まで話を
持ち込んだのだ・・・・。

真由美は、そんな真紀が羨ましかった・・・。

真紀は、綺麗で家柄も良く、女性としては、卒がない・・・・。

真由美は、最初っから真紀には敵わないと、諦めていたのだが、
先月あたりから、真紀が愚痴を零すようになっていた。

『螢が、解らない』そう、愚痴を言うようになっていた。

先週の金曜日、歓迎会が終わって、マンションに戻ると、真紀から
電話がかかって来た。

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