大人の恋愛~背徳の行方~
黒木は、そんな中の梨桜を眺めて、螢が、梨桜に執着するのが
良く解った。

それは、真紀ではカバーできない強さを秘めた女性だった。

この子は、自分のテリトリーに入った人間は、全部包み込むような
温かさを持っていた。

だから、理も環も梨桜が大切なんだと感じた。

だが、運命とは皮肉なもので、螢と梨桜が再会した時には、既に
螢は、真紀と婚約していた。

多分、真紀は、梨桜の存在を恐れていたのだろう・・・・

無意識に、螢が、まだ梨桜を想っていることを感じ取っていて、
自分にとっての安心が欲しくて、強引に結婚まで持って行ったのだろが・・

結婚する前に、真紀が諦めるのと、結婚してから、ましてや子供が出来てから
だと、別れるには、かなりの苦しみを味わうことになるのだが、多分
螢は、解ってはいない・・・・

しかし、螢に少しでも真紀を大切に思うのなら、少しは真紀も救われるのかも
知れない・・・・

どちらにしても、黒木は、自分が当事者じゃない分、見守るだけだった。
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