大人の恋愛~背徳の行方~
環は、入社した初日、教育担当者になった黒木を見た瞬間、
何かを感じた。

しかし、入社したばかりの環にとっては、仕事を覚えるのに必死で
恋には縁遠かった。

それに梨桜の事もあって、自分の事は、後回しにしていた。

それでも、日々、黒木と接していて、環は、螢とは違う、黒木の
仕事ぶりには、尊敬していた。

さすが、営業部に1・2を争うだけあるな!と、常に感心し、

そして同じ課の真由美と同期と聞きながらも、二人が仲良く
している所を見ると、胸が痛かった・・・・

そんな日々を過ごしながらも、環は、自分の気持ちを、自覚したく
なくて、自分の気持ちに蓋をしていた。

「環、俺は、お前と会った瞬間に、俺のパートナーはお前だと
 感じた・・・・だから、お前も俺に溺れろ・・・・」

なんと俺様発言の男だろうと思ったが、環は自分の性格から
黒木のような強引な男の方が、気の強い自分には合っていると
思っていた・・・

その夜、二人は結ばれ、結局、黒木は、日曜日まで環の事を
ベットから離さなかった。

「ん、もぉーーー、明日仕事なのに!!!達哉、いい加減に
 解放して!!」

環の部屋には、環の叫び声がこだました、日曜日だった。
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