大人の恋愛~背徳の行方~
螢の結婚と愛人
梨桜は、螢と別れてから、とにかく仕事に励んでいる。

今の自分には、仕事しかないと思っているので、必死になって
仕事を覚え、営業として、顧客を1件でも多く、取りたいと日々
頑張っていた。

お陰で、梨桜の成績は、理の次に成績が良く、朝は、誰よりも早く出社し、
世界情勢や、世界の株価の動き、そして為替など、とにかく一生懸命だった。

「あら、おはよう。今日も早いのね!」

2課の真由美が出社した。

「おはようございます。島崎さん。」

「一生懸命ね!」

「はい、私は、コツコツとしていくタイプなので、人よりも
 飲み込むのに、時間がかかるんです。」

「そうなの?水無瀬さんって、そう言うタイプに見えないわね!?」

「皆さんにそう言われますけど、実は、コツコツ派なんです。
 理や環のような天才肌タイプではないんです。」

「そうなんだ・・・・なんか意外だな・・親近感が沸くわ!
 そうだ、水無瀬さん、今日、お夕飯食べに行かない?」

「はい、良いんですか?」

「うん、どうせ私、一人暮らしだし。」

「ありがとうございます。明日はお休みだから、一週間分の
 疲れを、美味しいもので締めくくりたいです!」

「そうね、楽しみにしているわ!」

梨桜は、真由美からの誘いを受け、仕事に戻った。

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