大人の恋愛~背徳の行方~
夕方、仕事を終え、梨桜は、エントランスに向かうと、
真由美が、環と一緒に待っていた。

「中島さんも一緒に誘ったのよ!構わないわよね!」

「はい、環、あっちは大丈夫なの!?」

「ん・・・まぁね!!」

梨桜は、環が黒木と付き合い始めたことを聞いていたので、週末は
一緒に過ごすのかと思っていたが、今日は別々らしい・・・

「「「かんぱ~い」」」

会社から、少し離れているイタリアンレストランに三人は来て、
グラスワインで乾杯した。

「真由美先輩って、彼氏いないんですか?」

「ブハッ・・・・な・なによ急に!」

環が、乾杯の後、すぐさま聞いた。

「えっ、だって、先輩って、綺麗だし、仕事は出来るし、結構
 社内の男性から誘いも受けてますよね!?」

「ハハハッ、ありがとう。綺麗だなんて言われたの初めてよ!」

「えっ・・・そうなんですか!!真由美先輩、自分で気が付いて
 いないだけなんじゃないですか!?」

「・・・・わかんないわ! ちなみに彼氏は、社会人になってから
 は、居ません。」

「えっ・・・・なんか勿体無いなぁー・・・・」

環がそう言うと、

「私の事より、環ちゃんは、黒木君と付き合い始めたんでしょ!!」

「・・・・・・・はい・・・・・・」

恥じらう環を餌に、三人は、和気あいあいと、話が弾んだ。

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