大人の恋愛~背徳の行方~
香奈と理の結婚式、当日、梨桜は、聡子に連れられて、
控室に入ると、そこには、幸子も待っており、

「梨桜ちゃん、これは、皆からのプレゼントよ!
 受け取って!」

幸子から渡されたのは、純白のウエディングドレスだった。

「お義母さん・・・・・・」

梨桜は、涙で、言葉にならなかった・・・・

その場で、梨桜は、花嫁に仕立られ、香奈と二人で、父を真ん中に
バージンロードを歩いた。

その先には、螢と理が、待っており、父から二人の花婿に、梨桜と香奈
は、引き渡され、ウエディングドレス姿の梨桜を見た螢は、

「梨桜、綺麗だよ!! 愛してる!!」

そう耳元で、囁き、二人は、神父の前へと歩みを進めた。

誓いの言葉を、二組のカップルが誓い終わると、両家の両親から

『おめでとう!!』の言葉を貰い、梨桜と香奈は、涙が零れていた。

そうして、二組の結婚式は、無事に終わり、その後の食事会の時に、理が

「どうせ、梨桜の事だから、結婚式をしなくても・・・って
 言いそうだったから、俺らがするときに、一緒にしてしまえば
 一石二鳥で良いかなって思ったんだ」

「ありがとう、理・・・・」「サンキュー、理」


梨桜と螢は、皆にお礼を言い、その日は、両家、和やかな雰囲気の中、
楽しい食事会を終え、その夜は、北海道に泊まり、翌日、香奈と理を
残して、それぞれが帰宅した。

< 214 / 232 >

この作品をシェア

pagetop