大人の恋愛~背徳の行方~
季節は、また春になり、理は、4年生になった。

その頃には、理は、何とか、いくつかの内定を貰っており
義也とも相談した結果、螢と同じ業種になるが、理は
外資系の証券会社に就職をすることにした。

そして、螢は、4月末のゴールデンウィークの初めに、真紀の両親に
挨拶をしに行った。

真紀の自宅は、さすが元将軍家の家柄で、かなり大きな日本家屋だった。

そんな真紀に連れられて、真紀の両親に、螢は、とりあえず交際の
挨拶をしたら、真紀の母親、由美子が、

「で、螢さん、結婚は、いつになるんですか?」

「・・・・結婚ですか・・・・」

「ええ、真紀ももう25歳です。一般的には、適齢期になっています。
 もちろん螢さんも、結婚を考えて、真紀とお付き合いを
 してらっしゃるんですよね?」

「母さん、そんな螢君を追い詰めるようなことは、言いなさんな。
 螢君は、男だ。男の25歳は、まだまだひよっこだ。
 そうだろ、螢君。」

「はい、正直、今、結婚して、家庭を持つことに自信がないです。」

螢は、冷や汗をかきながら、そう答えた。

もしかして自分は、とんでもない事になっているのではないかと
不安に駆られていると、

「まぁー、とにかく、結婚よりも、もし真紀が不安なら、結納
 だけでも先に、済ませるのではダメかな!?」

「・・・・・・はい、両親と相談してみます・・・」

螢は、そう答えるしかなかった。
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