ホストの居る公園のあ・た・し

お誘い

「ねぇねぇ、どうですー?」



「どうって…、何が?」



彼女の言ういつもの

「どうです?」



「どうでした?」

と過去形になって聞こえてしまう。




昼間の出来事が、

まだ頭にぼんやりと沁みこんでいるからか、

今日の午後、仕事をちゃんとしたことだけは覚えているのに。




でも、実際に、何をしていたのかはほとんど覚えていない。

わずか数時間、数十分前の出来事なのに数十年前の記憶のように、

もやがかってあたしの記憶の中にある。
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