orders!



「ちょっと、和馬…」

「ダメ?」

「…じゃ、ないけど」

「素直でよろしい」



そして近くのソファへとドサリと押し倒された。その時、何気なく気付いたのは左手の違和感。



「ん…?」



…あれ。



「和馬…指輪は?」

「え?」



見ればその左手の薬指には、いつもはめられているシルバーのリングがない。

それに疑問を抱き問う私に、和馬はへらっと笑う。



「あー、ごめん。仕事中少し外してたらなくしちゃってさぁ」

「はぁ!?なくした!?」



< 114 / 160 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop