orders!
「ちょっと、和馬…」
「ダメ?」
「…じゃ、ないけど」
「素直でよろしい」
そして近くのソファへとドサリと押し倒された。その時、何気なく気付いたのは左手の違和感。
「ん…?」
…あれ。
「和馬…指輪は?」
「え?」
見ればその左手の薬指には、いつもはめられているシルバーのリングがない。
それに疑問を抱き問う私に、和馬はへらっと笑う。
「あー、ごめん。仕事中少し外してたらなくしちゃってさぁ」
「はぁ!?なくした!?」