orders!
「うん、またよく探してみるけど。ごめんごめん」
「ていうか何でホール仕事で指輪外す必要があるのよ」
「まぁ…いろいろ?」
「……」
いろいろ?いろいろって…ホールの人間が指輪外す理由なんて、一つしかないじゃん。
指輪外して彼女いないアピールしてたんだ!!
「そんなことより続き…うぶっ!」
気にせず続けようとする和馬に、私は手のひらでその顔をぐいっと押し返す。
「何すんのさ悠〜…」
「何じゃないでしょ!最低!バカ和馬!チャラ男!」
「うわぁ、すごい言われよう」
「っ…私のことなんてどうでもいいんじゃんか!!」
そして体を起こし立ち上がると、自分の指から指輪を外し和馬へと投げ付けた。