TABOO~それぞれの秘密~

続けて彼は私の耳元に

「あなたの実力を妬みコンクールに参加させない恋人より、俺の方が利用価値がある」

愛を囁くような仕草に記者たちはどよめく

更に私の腰を抱き寄せ

「新曲を彼女に依頼するつもりです」

「え?」

「甘く艶やかな曲がいいですね」

煽る言葉を追い打ちのように残した

瞬間光るフラッシュの波に驚く私を庇う動きも計算ずくのよう


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