TABOO~それぞれの秘密~

「わかりました。お疲れなのにすみません」

「いいのよ。理解できたなら、昇格試験頑張ってね」

呟いた私に、彼は肩をすくめた

「あの、図々しいですけど、アートも教えて欲しいんです」

「え?ラテアート?」

「はい。俺の弱点はアートの実技なんで、レッスンして欲しいんです」

「いいよ」

と引き受けたけれど、彼があらゆる絵をコーヒーの上に描く様子を見て、はめられた、と気付いた

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