青空の下へーその手に願いを込めてー
「……それにしても、細い腕だね」

至近距離で言われる。

先生の吐息がくすぐったい。

そう思っていると、先生はおもむろに私の服の袖をするり、と上げる。

そしてそのまま腕を優しくなでられる。

「え、えぇっ……!?ちょっと、先生…?」

どうしてしまったのですか…!?

私があたふたしていると、唐突に抱きしめられた。
< 84 / 102 >

この作品をシェア

pagetop