本気で大好きでした。


「つらいよ。この空間からあたしを連れ出してよ、彼方っ」

「おれんち来るか?って言いたいんだけど、今母さん居てさ。おれも帰りづらいんだ」

「ねえ、甘えていい?ここにいてよ」

「しょうがない。って、ウソウソ。お邪魔させてもらいます」

「お互い様でしょ」

「助かるよ。おれ、理緒に出会えてよかったよ」


そんなに優しい目をしないで。

そんなに優しく抱きしめないで。

あなたが優しすぎるから、あたしだんだん離れられなくなってしまうの。

あたし、きっと彼方に依存してるだけだよね。

タバコみたいな感じなのかな、彼方は。

いや、違うか。全然ちがうよ。


「なあ、理緒。辛いことあったらすぐ言うんだぞ。抱え込んだらブスになるぞ」

「途中まで良いこと言ってたのに!失礼な!」

「怒るなって~ブスになる」

「でも、こうやってすぐ来てくれて嬉しいよ。暇人。」

「おーい?おれ忙しいのになあ。もうこねーぞ」

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