本気で大好きでした。

「ほ~、理緒も惚れちゃった?」

「さあね~」


「教えろよ」ってしつこい彼方。

ほんとに鈍いなぁ… それとも鈍いフリなの?

ズルい人だね。


「はーい、お待たせ。あーちゃんスペシャルと特製カルビ。それからご飯ね~」


あっという間に追加したお肉も平らげてしまったあたしたち。

それにしても男の人の胃袋って無限大。すごい。


「ごちそうさま~ また来るね、あーちゃん」

「ありがとうございました!おいしかったです」

「また来てね~彼方も理緒ちゃんも」

「「はーい」」


2人でゆっくり歩く帰り道。

夕暮れ時の時間帯、今日も綺麗なオレンジ色に染まった空。

そんな景色を見ながら並んで帰った。

彼方との関係がいつまで続くんだろう、なんて考えてしまったり…


「なあ、理緒。理緒に話あるんだけど」

「なに?」


さっきまでの顔とは一転、真剣な顔になった。

なんの話だろう。彼女の話かな…


「結構マジな話だから。一緒に居たくないと思ったら、言って。すぐ帰るから」

「話してみないとわかんないよ」

「おれ、小さい時から中3まで母さんから暴力受けてたんだ。」


暴力…?家庭内DVってことだよね?

“これ”って背中のアザを見せてくれた。

アザの他にもチラチラ見えるキズやアザ。

< 120 / 130 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop