本気で大好きでした。
「ほ~、理緒も惚れちゃった?」
「さあね~」
「教えろよ」ってしつこい彼方。
ほんとに鈍いなぁ… それとも鈍いフリなの?
ズルい人だね。
「はーい、お待たせ。あーちゃんスペシャルと特製カルビ。それからご飯ね~」
あっという間に追加したお肉も平らげてしまったあたしたち。
それにしても男の人の胃袋って無限大。すごい。
「ごちそうさま~ また来るね、あーちゃん」
「ありがとうございました!おいしかったです」
「また来てね~彼方も理緒ちゃんも」
「「はーい」」
2人でゆっくり歩く帰り道。
夕暮れ時の時間帯、今日も綺麗なオレンジ色に染まった空。
そんな景色を見ながら並んで帰った。
彼方との関係がいつまで続くんだろう、なんて考えてしまったり…
「なあ、理緒。理緒に話あるんだけど」
「なに?」
さっきまでの顔とは一転、真剣な顔になった。
なんの話だろう。彼女の話かな…
「結構マジな話だから。一緒に居たくないと思ったら、言って。すぐ帰るから」
「話してみないとわかんないよ」
「おれ、小さい時から中3まで母さんから暴力受けてたんだ。」
暴力…?家庭内DVってことだよね?
“これ”って背中のアザを見せてくれた。
アザの他にもチラチラ見えるキズやアザ。