永遠の愛を君に
それからしばらく2人で過ごした。



時計を見ると、3時になろうと
している。


その時、俊の携帯の着信音が響いた。



「もしもし?……え?
今?でも俺……あー分かったよ!
今から向かうから」



ん?


今から向かう?


俊、どっか行っちゃうのかな?


「どこか行くの?」



電話を切った俊に訊ねる。



「あ、ああ。母さんが、今買い物
に行ってて、荷物が重いから
家まで運ぶの手伝えってさ」



呆れた顔をする俊。



そっか。


帰っちゃうんだ…。


「んな寂しそうな顔すんなって。
終わったらまた来るから。な?」






< 30 / 68 >

この作品をシェア

pagetop