~宿命~
明隆:「アイツらを信用してもいいんやろか。信用して仲間を危険にさらす訳にもいかん…はぁ~。」
月を見上げ、溜め息をついた。
水和:「溜め息なんてついてどうしたの?」
明隆:「うわっ!何だよっ!てか、いきなり入ってくんなよ!ノックぐらいしやがれっ!アホ!」
水和:「何よっ!そんなに怒ることないじゃない!」
明隆:「分かった分かった。すまん。」
水和:「それで?何悩んでるの?」
明隆:「実はさ~…」
俺は悩みの種を水和に全て話した。
水和:「なるほどね。それなら誤心会を潰すまで置いててそれから仲間にするか決めたらいいんじゃない?」
彼女の言葉を想像する。
明隆:「…おぉ。それは名案やな!ありがとう。助かった。」
水和:「…ところで、パートナーの件だけど、どうなったのかな?って…。」
モジモジしながら照れくさそうに話す。
明隆:「その話か。お前には特技がない。例えば、迦楼羅団体は戦力になるし、昔のパートナーは敵を錯乱する素早さを持っていた。お前は何が出来る?逃げる事すら出来んようではいつ命を落とすか分からん。」
俺の言葉に眉を垂らした。
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