~宿命~
明隆:「あれ?夢…か?沙奈羽?」
彼女に目を向けた瞬間、強烈なビンタを受けた。
明隆:「痛っ!なんやねん!アホ!」
水和:「あんたって最低っ!寝こみ襲うなんて!」
明隆:「あっ…。」
ようやく理解出来た。
きっと寝相も悪いコイツは俺の頭を何かと勘違いして抱き締めたのだろう。
俺が息苦しかったのは水和の胸にうもれていたからだ。
柔らかさといい匂い…全てが繋がる。
横っ腹への攻撃はコイツの膝が当たったのだと思う。
明隆:「ちょっ、ちょっと待て!これは誤解だ!」
水和:「何よっ!変態!…胸揉まれた。」
明隆:「おいおい、人聞きの悪いこと言うなよ。俺は必死に生きようとしただけや!」
水和:「何訳の分からない事言ってんのよ!責任とってよねっ!」
明隆:「確かに訳分からんだろうが、責任とらねぇ!そもそも責任とるってどうしろってんだよ!」
水和:「私と付き合って!」
明隆:「そんな付き合い方嫌だ!」
水和:「ダメ!付き合ってっ!」
明隆:「嫌だ!」
水和:「じゃあ、キスで許してあげる。」
明隆:「お前、欲求不満なんか?」
水和:「違うわよ!バカ!」
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