~宿命~
話を聞くと、昔働いていた調理師で客の一組が食中毒になり、それが原因で首になった。
しかし、その後の調べで貝についていたバクテリアが原因だと判明した。
そして、この問題は刺身用として売ってきた業者の不注意として終わったのだ。
その話を聞いた犯人は恨みを形に変え、今回のような事件を起こした。
勝手に犯人だと決め付けた旅館側も悪いが、犯罪にはしった犯人も悪い。
邪魔くさく、アホらしい事件に巻き込まれ、痛い思いと怖い思いをした俺と水和は誰よりもアホらしく思えた。

数十分後、知り合いの警察に来てもらい、犯人とのやり取りを説明し、身柄を預けた。

依頼主:「本当に助かりました。でも、何故、床下だと分かったのかしら?」
明隆:「階段で座ってたら俺に気付かず顔を出してきたって言ったやないか!何を聞いとったんや。」
依頼主:「そうだったわね。まぁ、今日はもう遅いから今日はゆっくり休んでちょうだい。明日、朝食作っておくから遠慮せず食べてね。」
明隆:「ありがとう。んじゃ、おやすみ。」
俺と水和は部屋へ戻った。
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