君色チューリップ

「愛美!!」

涙を流しながら、お母さんとお父さんが私の名前を呼ぶ。

「愛美・・心配したんだからね・・」

隣ではひっくひっくと泣いている結愛の姿もあった。


「愛美・・大丈夫・・・なの?」

「平気平気ー!」

結愛の前で私は必死に笑顔になる。






翌日

なぜ倒れたのか検査をした。

結果に私たちは泣いた。

もう人生終わったのと同じだ。

ふっと笑いながら涙をぐっと我慢した。

だけどその涙は抑え切れなくて・・・

ひとつ、ふたつ、と、頬を通過していく。

神様、私何か悪いことしたのかな・・・

もっともっと楽しいことしたかったな・・・

結愛とばかして彼氏つくってらぶらぶして・・・。

やりたいこと、たくさんあったよ。

< 9 / 35 >

この作品をシェア

pagetop