偽りの婚約者


「……はい……。」


諸田先輩に支えられて、ふらつきながらも歩きだした。



「先輩……俺、自分が憎いです。でもそれ以上に、滝本慎一の事が憎くて憎くて仕方ないです……!」




「……それじゃあ、滝本慎一に復讐でもするか?」



「……復讐?」



「憎いんだろう?」



「憎いです……だけど、本気で言ってるんですか?」



「今のお前は、正直俺には見てられない。
お前がそうする事で本来の自分を取り戻せるなら、俺はお前に協力してやる。
どうしたいのか、良く考えて見ろ」




< 108 / 256 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop