偽りの婚約者
先輩から久しぶりに会おうと連絡が来た。
翌日が休日ということで俺のマンションに泊まって行く事になり待っていると何やら袋一杯に、酒やおつまみやらを手にやって来た。
「買いすぎじゃないですか……?」
「これくらい、平気だろう?」
「……お見合いはうまくいったのか?」
「はい」
「……そうか」
「心配ですか?安西千夏が」
「まあな……前にも言ったがあの子が傷付くのは見たくないんだ。
……お前は復讐をやめる気はないんだな?」
「ないです」
「……やっぱり、俺に止める事は出来ないか……」
「先輩……すみません。俺は、このまま進みます」
「いいんだ。お前の気持ちは分かってる。お前は思う通りにすればいい。
彼女に何かあった時には俺がフォローすればいい事だしな」