偽りの婚約者



病院を出て車に乗ってから。
東條さんのお父さんと、どんな話しをしたのか聞かれ
た。



「なぁ?父さんどんな話しをしたんだ?」


「知りたいですか?」



「気になるから聞いたんだ」



「じゃあ、話します。
聞いたら絶対驚きますよ」



「なんだよ。その意味深な言い方?ますます気になるだろうが」


「実は――――――――」



「それは本当なのか!?父さん達は全部、知っていたんだな……」


復讐の事もお見合いの事も東條さんのご両親は知っていたって言ったら、かなり驚いていた。
黙っていた意味がないと苦笑いしていた。



それから、私達の結婚に向けての話しがだんだんと進んでいった。




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