HELP
 目をこすりながら鈴音は階下に降り、コードレスフォンの受話器を手に取った。
「もしもし」
 眠くても疲れていても第一声は皆、『もしもし』だ。そこに苦笑を彼女は覚えた。しかし、その苦笑もみるみる険しい表情に変わらざるを得なかった。電話の主は警察だった。
「娘さんかな・・・・・・」
 その時に、ああ、警察の人も感情ってあるんだな、って微かに感じたのを鈴音は実感した。なにか言いづらそうな響きを持っていたからだ。
「なんで、警察?」
 鈴音は、寝起きのせいもあり頭が働かなかった。欲をいえば、熱いコーヒーを飲みたい。それも胃には悪いが、ブラックで。
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