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 だが、その後の展開は悲惨だった。
「ご家族の乗った乗用車がトラックに追突されまして・・・・・・」
 警察官の最後の言葉は、この度の不慮の事は大変遺憾ながらお悔やみ申し上げます、だった。言葉の羅列が難しすぎ、急な出来事に鈴音の頭の中は空洞化していた。
 その後、警察が家に来た。簡単であり簡潔な状況説明が続き、トラック運転手の酒気帯び運転が原因、ということだった。全ては決着し、当事者本人は非を認めた。認めたが、「雨が強くて」と半ばいい訳めいたことを言っていたらしいが、酒気があった時点で過失は必然であり、どんな言葉も警察は聞き入れることはないだろう。
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