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親戚が葬式を手際良く段取りし、全てを一任した。鈴音は弟のユウマの部屋にいた。整然としていた。ひやりとした空気の滞留が生活していないことを物語っていた。壁にはロックバンドのメンバーポスターが貼られ、窓際にギターが立て掛けられている。机の上には勉強スペースはなく、CDケースが規則正しく等間隔に積み上げられていた。
その内の一枚を鈴音は手に取った。
『ウイング』
そこにはそう記載されていた。そのグループなら鈴音も聞いたことがあるし、ユウマの部屋から漏れている断片的音楽を聴いたこともある。歌詞は社会不安を歌っているが、どこかメロディは真に迫るものがある。
「へえ、好きだったのか」
というのもユウマが好きなロックミュージックとは幾分かかけ離れている気がしたからだ。『ウイングの音楽には荒々しい雰囲気はなく、演奏が入ってくるというよりは、詩が先行してくる形だ。テクニック云々を主体とするユウマにしては珍しい。
その内の一枚を鈴音は手に取った。
『ウイング』
そこにはそう記載されていた。そのグループなら鈴音も聞いたことがあるし、ユウマの部屋から漏れている断片的音楽を聴いたこともある。歌詞は社会不安を歌っているが、どこかメロディは真に迫るものがある。
「へえ、好きだったのか」
というのもユウマが好きなロックミュージックとは幾分かかけ離れている気がしたからだ。『ウイングの音楽には荒々しい雰囲気はなく、演奏が入ってくるというよりは、詩が先行してくる形だ。テクニック云々を主体とするユウマにしては珍しい。