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 「両親が・・・・・・」
 恭一はナイフとフォークを持つ手を止めた。そのあからさまな静止に鈴音は目を見張った。
 わかりやすい。
 心の動揺、喪失、停止。
 動作にはあらゆる感情が反映される。恭一にとっては静止であり、鈴音にとっては凝視。
「今は落ち着いています」
 新宿駅構内にあるカフェに鈴音と恭一はいる。ここがおいしい、という恭一のリクエストでもある。たしかにパンケーキはふわりとしたボリュームを誇示し、上に乗ったアイスが幾分か早く溶け、パンケーキとの融合をもたらした。
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