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アロマセラピストとして独立間もない頃は、固定客を獲得するのに苦労した。しかし、その苦労を苦労とは思わず、一人ひとりのお客様の精神を癒した。最初は女性客中心だったが、女性が社会進出を果たそうが、まだまだ男性社会に変わりはない。仕事に疲れた、または人生に疲れた男性が、一時の癒しを求め、胡桃のサロンに足を向けた。ときにはセクハラまがりの言動を浴び、アロマの香料を調節する際に手を握られ交際を申し込まれることもあった。それでも、持ち前の社交性と憎めない性格を活かし、「もう女としての鮮度は落ちてるから」と自虐的とまではいかないまでも同情を誘うような言葉を男達には放った。