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ああ、と胡桃は直感的に思った。老いだ。絹枝がどういう人生を歩んできたのかはわからない。男にちやほやされてきた人生だったのかもしれない。しかし、ある日を境に己の、老い、を自覚してしまった。胸の下落、お尻の下降線、肌の皺、鏡を見る回数は増え、それでもなんとか回復できないかと、あがきもがく。
「年相応の美しさがあると思います。それに」と胡桃は言い、「息子さんの成長が楽しみじゃないですか。将来は政治家になったりして」と絹枝をおだてた。
その言葉にブラウンのソファーに寝そべっていた絹枝がすっと起き、「あなたも息子が政治家になると思う?」と狡猾な笑みを胡桃に向けた。
「そ、そう思います」
胡桃は言い淀む。
「年相応の美しさがあると思います。それに」と胡桃は言い、「息子さんの成長が楽しみじゃないですか。将来は政治家になったりして」と絹枝をおだてた。
その言葉にブラウンのソファーに寝そべっていた絹枝がすっと起き、「あなたも息子が政治家になると思う?」と狡猾な笑みを胡桃に向けた。
「そ、そう思います」
胡桃は言い淀む。