ノスタルジア
頬を紅く染めながら俯く彼女を、微笑ましそうに見つめる彼。
春風になびく赤毛に、一重のつぶらな瞳。
男の子のわりに、綺麗な顔立ち。
やんわりと形の良い唇の口角があがる。
「だって?」
「つ、付き合ってるのバレたら……恥ずかしいじゃん」
「キミが世間体を気にするなんて珍しいね」
「しょうがないでしょう! 彼氏なんて澪が初めてなんだもん」
可愛いことを言ってくれる……なんてバツの悪そうな顔で少し照れた彼。
2人は付き合いたてである。