不機嫌honey
散々リキと言い合ってから向かった学校。



最近はイジメられることもなくなった。



あんな鬱陶しいヤツら、初めから相手にしてないけど。



これも澪王効果なのかな?



仕事始めたら、もっと暮らしやすくなるのかな?



負けないって思って生きてきたけど、平和がいちばんいい。



「今日3組体育だって!!」

「キャァァ!!ユウリくんの活躍見たぁい!!」



ユウリはやっぱりモテて。



なにやってもスマートだし、頭もいいし。



教師から唯一、生徒会に入ってくれとお願いされたこともあったっけ。



それに比べてあたしは外見だけ見られて、変なのばっかり寄ってくる。



告って来るヤツなんか、あたしの顔しか見てない。



そんなあたしに、今日もひとりの男子。



「顔がすげータイプ。だから付き合ってよ」



チャラいし。



顔はカッコイイけど澪王には到底及ばない。



「ムリ」

「何で?」

「彼氏いるから」

「マジで!?どんなヤツ?」



馴れ馴れしい…。



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