不機嫌honey
お仕事中は無口に徹してるので、今のとこなんの支障もなくうまく行ってる。



ユウリにはもっと自分を出したっていいって言われてるけど、迷惑はかけたくないし。



「あたしもお風呂入ってくる」

「おぅ」



ゆっくりお風呂には行ってから部屋に戻ると、澪王が珍しくワインなんかを飲んでいた。



「メシ食え」

「食べたくない…」

「ダメダメ。ユウリみたいになったら困る」



なぜか膝の上に座らされて、澪王がフォークでサラダをあたしの口に運んだ。



パクッと食べたらおいしい…。



「次コレ」

「ん」

「うまい」

「いっぱい食え」



澪王が食べさせてくれるから食べる。



でももういらない…。



「歯磨きする」

「俺も疲れたから寝るかな」



ふたりで歯磨き。



澪王と眠れるぅ~!!



「澪王~…」

「くっつくな」

「なんで?呼んだの澪王じゃん」

「まぁそうなんだけど…。今日結構ハイだから」

「どうして?」

「ライブの後ってのはテンション上がったままなかなか下がんねぇの」



くっつきたいのに。



< 154 / 465 >

この作品をシェア

pagetop