不機嫌honey
ユウリは夏の野外ライブなんて死んでしまうと言って、今日はリンリンを呼んで部屋に引きこもるそうだ。



あたしも暑いのは嫌いだけど、澪王に誘われたら嬉しくて、そんなのどうでもよくなる。



むふふっ…。



早く戻って来ないかな~。



そう思っていたらいつの間にか眠っていた。



「マジで来た…」



そんな声に目を覚ますと、澪王が立っていた。



抱きつきたい…。



「ちょっ、俺めちゃくちゃ汗くせぇから!!」

「あたしも来る時汗かいたからいい…」

「会いたかったか?」

「…………マジで汗くさいな。今すぐシャワー浴びてこい」

「はぁ!?今超いい感じじゃなかった!?」



汗くさい澪王はイヤだ。



しばらくしてお風呂から出てきた澪王はいい匂い。



「飲み物しか頼んでねぇって聞いたから、軽いもの頼んだからな」

「別にいらないのにぃ~…」

「痩せすぎだろ…」

「太っちゃダメって言われたもん」

「仕事?」

「うん、全部シュリサイズで作る特注だからって」



食べても太らないけどね。



< 153 / 465 >

この作品をシェア

pagetop