不機嫌honey
心臓がドキドキ言ってる…。



「澪王が迎えに来るって」

「そうか」

「なんか怒ってるカモ…」

「そうだろうな」



なんなの!?



レイさんがここに連れてきた意味もわかんないし、その態度の意味もわかんない。



しばらくしてから鳴ったインターホン。



レイさんがベッドルームから出てって、すぐに澪王がやってきた。



「あり得ねぇ、バカ」

「なんで怒ってっ…」

「うるせぇ、帰るぞ」

「わっ!!」



抱き上げられて、やっぱり目眩。



怒ってる澪王に必死にしがみついた。



「オイ、レイ」

「はい」

「シュリの服は?」

「今洗濯してます」

「ふざけてんの?わざとやってんの?頭いいお前ならわかるよな?この意味」

「わざとって言ったら…どうします?」

「殴るだろ、普通」

「でもできないですよね?宝物、落としちゃう」

「ムカつくヤローだな。シュリは連れて帰る。明日は何時だ?」

「5時に迎えに行きますよ」

「チッ…」



怒って…る…。



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