不機嫌honey
そのまま地下駐車場。



澪王が後部座席を開け、あたしを放り投げるように車に押し込めた。



「頭上げんなよ」



それだけ言って乱暴にドアを閉め、澪王は無言で運転。



ダメだ。



澪王が怒ってるのに眠い…。



自分の体力のなさを恨みながら目を閉じた。



「澪王さん!?」

「悪いな、こんな時間に」

「いや、いいけど…。シュリ、今日はホテルって聞いたから…」

「まぁ、いろいろ?部屋行く。お前は寝てていいから。社長、今出張中だろ?」

「うん。あんまり…イジメないでね?」

「ははっ、どうかな?」



ユウリ…?



ここは社長の家?



うっすら開けた目で見た、澪王の怒った横顔。



そのまま部屋に連れて行かれ、ベッドの上に落とされた。



「なっ!?」

「目は覚めたか?」

「さすがに痛いっ…」

「あっそ」

「ちょっ!!」



バッと着ていたTシャツを脱がされ、履いていたジャージもあっと言う間にはぎ取られた。



< 256 / 465 >

この作品をシェア

pagetop