不機嫌honey
ベッタリくっついてるシュリをそのままにして、まずは背中のギターをソファーに降ろした。



「兄さん、中見ていい?」

「おぉ、コイツ安モンだけど気に入ってんだ」

「カッコイイ~。軽く弾いても?」

「あぁ」



希王も音楽が死ぬほど好きで、俺の真似してバンドを組んでた時期もあった。



持ってきたギターに夢中になってる。



「放置しないでくださいよっ!!」

「あ!?」

「ユウリっ!!俺がバカだからか!?全く意味がわかんねぇ!!」



ユウリに助けを求めたリム。



ユウリはちゃんと説明していた。



「シュリの彼ってのが澪王さんなの。訳あって3人で一緒に住んでるんだ」

「シュリちゃん、前に彼氏いるって…」

「それが澪王さん」

「ウソ…。俺無理じゃん!!ラッシュのレオに何一つ勝てる気がしねぇよ!!」



顔はかなりカッコイイ方だと思う。



今時のチャラい系。



「なんか諦めついた…」

「なんのことだ?」

「何でもないッスよ!!もうほっといて…」



俺の勝ち~。



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