不機嫌honey
リムの撃退に勝利した俺は、シュリがくっついてくることが誇らしくてたまらない。



ギターを弾いてご満悦な希王はほっといて、シュリを抱き上げてから家財のチェック。



いい感じに揃えて来たらしい。



「リムくん、ご飯食べてく?」

「えっ、ユウリが作んの?」

「そうだよ」

「食べよっかなぁ~。なんだかどうでもよくなったし…」

「シュリは澪王さんしか見えてないからね。でも、僕はリムくんのこと好きだよ」

「ユウリぃぃぃ!!」

「あっ、僕を好きになるのはやめてね?男はもう相手にするつもりないからさ」



ニコニコのユウリ。



そうやってユウリなりに慰めてやってくれ。



俺は優しい言葉なんかかけるつもりはねぇからな。



「俺、ラッシュのファンだったのに…」

「俺たちのファン?」

「そりゃあそうっスよ。ライブも何回か行ってるし。この前出た限定のCD買っちゃったし。これでもあの『レオ』に会えて感動してんスけど」



全くそうは見えねぇよ。



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