不機嫌honey
シュリは朝からガッツリ食うらしく、山盛りご飯。



「そんなに食うのに身になんねぇの?」

「若いから」

「ケンカ売ってんのか…」



勝ち誇ったような顔にイラッ…。



だけど今の俺にはシュリと戦う気力がなくて。



騒いだら頭が痛くなりそうな二日酔いの脅威。



今日は体を労ってやろう…。



「1階で仕事してっからくんなよ~」



そう言ってシュリから逃げる。



一緒にいたらまたキスしちゃうよな…。



それだけで済めばいいけど、今の俺は自信がないわけで。



1階へ行こうとしたら、後ろからギュ~ッと抱きつかれた。



「なに?」

「ひとりにするなよぉ…」

「は!?」

「澪王と…一緒にいたい…」



素直すぎてカワイイ…。


甘い誘惑に負けそう…。



怒った時のシュリもカワイイけど、こうやって恥ずかしがってるシュリもいい…。



「俺、仕事すんの」

「あたしは?」

「好きなことしてれば?」

「なら離れない…」



どうすりゃいいかな…。



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