44チャンネル-呪われた都市伝説-
「ワタシ間違ってない。間違ってナイマチガッテナイ……ワタシシシシシシシシシマチガッテナイイイイアアアアアアア――」
髪を掻き毟り、近くにある机を何個もなぎ倒し、教室を縦横無尽に走り出す杉森。
限界を感じたクラスメート達が廊下へと逃げ出し、この騒動に気付いた隣のクラスの人間達も集まってきた。
「すぎも……りさん」
汐見は魂が抜けたように床へと座り込んでしまった。
「どうして……杉森さん……」
俺は恐怖で震える両足を叩き、汐見を護るように目の前へと立った。
それが精一杯だ。
今、杉森に近づいたら何をされるか分からない。
もはやこれは地獄絵図だ。