小さな初恋
「…なあ、愛斗?葵に告白しろよ…?」



「…ッは?」


予想外の兄貴の言葉に、

俺は驚いていた。



「…ッなに言ってんだよ?!」


兄貴の言っていることが分からない…



だって気持ちを伝えたら…






どうなるか…


「でも俺は、絶対に葵を渡さない。


俺は、葵を愛してるからな?」





正々堂々、

自分の気持ちを俺にぶつけた兄貴。





「…兄貴」

やっぱりダメだ…



俺は兄貴には叶わない…





そんなにも、

本気で葵を思っているんだから…


俺は勝てない…









でも、



気持ちを伝えないまま…


終わりたくもない…












< 150 / 200 >

この作品をシェア

pagetop