教師『炎魔の蝶』

「愛美ちゃんの気持ちは
よくわかるわ。でも
話せばあなた自身も
辛い目にあうかも
しれないし、何より
学校にいられなくなる
可能性だって。。」


「それは、わかって
います。覚悟は出来て
ます。子供達に
どれだけ伝わるかは
わかりませんが、
一人でも何かを感じて
くれたら、私はそれで
十分です」


「あなたは、さやかに
似て頑固一徹だから、
止めても無駄ね」


理事長は笑いながら
『蝶』に優しく言った。


「あなたを学校に
呼び寄せた時から、
私はいつでも辞する
覚悟はあるの。
思い切りやりなさい」


「雅美さん…
ありがとうございます。
本当に雅美さんには
感謝してもしきれ
ません…」
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