お嬢様になりました。《番外編》
食事を終えカルロとレストランを後にした。


そのままホテルを出るかと思いきや、何故かエレベーターに乗って上へ向かっている。



「ね、ねぇ……どこ向かってるの?」

「部屋取ってるんだ」

「へ、部屋!?」



「うん」と笑顔で返されてしまった。


嘘でしょ!?


華の予想的中!?


後で華に報告しなきゃ……ってそんなのんきな事考えてる場合じゃない!!



「カルロ、私やっ……」

「着いたよ。 行こう」



「やっぱり帰るね」と言う前にタイミング悪くエレベーターが止まり、カルロに手を引かれた。


心臓がバクバクしている。


グイグイ進んでいくカルロ。


戸惑いながらもどうしていいか分からなかった。


カルロの手を振り払う事もできるのに、出来なかった。


部屋の前で足を止めたカルロが身体を反転させ、私たちは向かい合った。



「カルロ……あの、私……っ」



落ち着きをなくした私の身体をカルロの腕が包み込んだ。






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