《改稿中》V系霊媒師「咲邪」†SAKUYA†《改稿中》
「まあまあ、喧嘩はしないのっ! そろそろ丑三つ時よ?」

 そう咲邪が言った時だった。



  ブゥゥゥィィン ブゥゥゥィィン ブゥゥゥィィン



 かなり大きい音でベースが鳴り出した。


「来たわよ! この音からすると結構強そうだわ? 覇龍さん、起きて!」

「折角なんだからぁあ、もっと気持ちぃ事しようぜぇぇ」


 ゼロを撫で回しながらやに下がった顔で寝惚ける覇龍。その様子を見て斬汰は言った。


「このスケベ面のドコがカッコいいんだっ?」

「音楽にぃ、色とか欲とかはぁぁ、不可欠なんですぅぅっ」

「ほらほら、まだやってる! マキ。霊視して!」


 咲邪達は現世で浮遊している霊を見る事が出来ない。それを見る為には結界を張らなければならなかった。


< 110 / 127 >

この作品をシェア

pagetop